2008年10月03日

ある病棟の一日【その5】

病棟のトイレは男性用、女性用、車イス用の3種類があった。

足を使うことが出来ない俺は、もっぱら車イス用トイレを愛用していた。

入院から間もないある日、トイレの片隅にはいつも台があり、そこにジョッキのようなものが置かれていることに気がついた。また、ジョッキにはビールのような琥珀色の液体が入っており、毎日その量が変化している。誰かが隠れて一杯やっているのだろう。

俺はこのビール(のようなもの)が非常に気になり、ニオイを嗅いで確認しようとした。‥が、何か嫌な予感がしたので、寸前のところで思いとどまった。

* * *

ある朝、いつも隅にあるはずの台が手前に出ていたため、車イスが台の脚に当たってしまった。ジョッキの液体は波打って少しこぼれ、左足にかかりそうになったが、車イスの患者とは思えぬ素早さで身をかわした。

頭ではビールと分かっていても、俺の動物的直感が何か良くないものを感じていたのだろう。

* * *

入院から3週間が過ぎたある日、トイレには先客がいた。

先客は面会者と思われる人だった。

片手に尿瓶を持ち、今にも便器に中身を捨てようとしていた。が、身を翻して尿瓶の中身をジョッキに注ぎ始めた!!

その瞬間、俺は全てを悟った。


…一言いわせてもらいたい。


尿をそんな場所に置くなぁぁあああ!!!!

ё
posted by ё ddie at 15:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ある病棟の一日
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