2008年10月02日

ある病棟の一日【その3】

カーテンが開き、医者が怒りながら入ってきた。

「遠藤さん、肝炎の疑いがあります。」

一瞬、何のことをいっているのか分からなかった。俺は骨折で入院しているのに、肝炎ってどういうことだろう。もしかして、折れた骨の破片が肝臓に突き刺さったのか?

俺が混乱しているところへ、医者は矢継ぎ早に質問を浴びせた。

「昨日、何か変なものを食べませんでしたか?生ものとか…。」

「ああ…、カキフライを食べましたが…。それでちょっと吐いて…。」

「そうですか。A型肝炎の可能性があるので内科を受診してもらいます。」

A型肝炎って何だろう?
C型肝炎というのは最近ニュースで話題になってるやつだし、B型は肝硬変やガンになるやつだよな。でもA型って?

色々と思いを巡らせたが、その受診を拒否する選択肢がないことを察した。


それからは1日おきに血を抜かれた。

また、妊婦さんがやる検査器具(エコー)で、内臓の状態も調べた。これは結構面白くて、検査中の会話でかなり盛り上がった。「これが肝臓で、膵臓で…」「おおお!!ということは、こっちの小さいのは胆のうですか?」「そうですそうです」

自分の臓器を見るのはとても面白かった。

モツ煮込みが食べたくなったが、病院食でそんなものが出るわけがなかった…。

<続く>
posted by ё ddie at 15:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ある病棟の一日
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