2008年10月01日

ある病棟の一日【その2】

「あ、これ安いじゃん。今度買ってきてよ。」

何気なく手にした近所の弁当屋のチラシを見て、俺は言った。チラシには“カキフライ1個60円”と書いてあった。

そもそもカキはあまり好きではない。普段ならお金を払って食べることは絶対にないのだが、病院食で貝類が出ないこともあり、「この値段なら不味くても別にいいか」というつもりで差し入れのお願いをした。

後日、カキフライが届いた。夕飯直後で腹も減っていなかったが、2個だったのでなんとなく食べた。予想通り、美味くはなかった。

面会を終えて病室に戻り、検温やナースの尋問をパスして、俺は床についた。

***

深夜1時半頃、目が覚めた。

再び寝ようとしたが、なんとなく吐き気がしたのでトイレに行った。上と下からの大洪水だった。

翌朝、5時半に目を覚ますと、眼前で注射器をちらつかせてナースが作業をしていた。そういえば、その日は定期的な検査の日だったため、採血があったのだ。次の瞬間、俺は血を抜かれ、再び床についた。

<続く>
posted by ё ddie at 12:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | ある病棟の一日
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